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ミュリエル・ドビン「犬ですが、ちょっと一言」ハヤカワ文庫 乾信一郎訳
 動物視点で社会批評を盛り込む手口は、日本人にとって漱石の「猫」の印象が強すぎてこの作品の完成度に不満が生じる。それは漱石の「猫」が身近にあることの幸せと、それを超える現代作品に出会えていない不幸せがない混ぜとなった複雑な後味を残す。
 物語はゴールデンレトリーバーが近所の犬や猫、動物、昆虫などとの会話を通して人間や文化を含めた文明批評として成立している。しかし漱石と比較されることがこの作品の受難であろう。
 ジンのタンケリーとあるのは当然タンカレイのこと。
原題は「JOE'S WORLD」Muriel Dobbin

ファラデー「ロウソクの科学」角川文庫 三石巌訳
 「気体は永久的にその状態を保つもの、蒸気とは凝結するもの」これを覚える為だけにでも読む価値はある。

広瀬隆「ハリウッド大家族 華麗なる黄金時代」ダイヤモンド社
 単なる映画ファンには少々苦しい。ある程度の映画的素養がまず大前提として必要であり、次いで「赤い盾」と「ジョン・ウェインはなぜ死んだか」を予め読破した上で、なお系図マニアの気があり、陰謀論が好きであることを認める者ならばこの本は無条件に楽しい。
 ハリウッドの相関図資料として有効ではあるが、それは映画史に興味を持っていなければ意味はない。そして映画史に興味を持った場合でも、これを入門書と位置付けるのは少々難しい。映画史の裏幕を系図、と言うよりも閨図だこれは、から解き明かしたものだから、まずは表面的に追認されているいわば表の映画史をある程度知っていないと系統的な理解は及ばない。ところどころに出てくる名画のシーンへの言及なども観ていなければ話にならない。
 映画タイトルの頻出は当然のことだから、話題作のみを追いかけるような薄い映画愛好者が間違って手にしたところで最後まで読み通すことは出来ないと断言できる。  ナチス以後のドイツ映画界の動きなど、ドイツ映画史なんて普通知らないし知ろうとも思わないだろう?
 広瀬読者と、映画好きと、陰謀論者、この三種の仮面を所持している者だけが読むと判る筈だ。いや、もう一種、団塊の世代で映画が最も輝いていた時期に多感な時代を過ごした者達もまた、ある種の憧憬と懐感を持って読めるだろう。

矢谷暢一郎「アメリカを訴えた日本人 自由社会の裂け目に落ちて」毎日新聞社
 ジェファスンの「自由は社会的責任を伴い、民主主義は弛まぬ市民の教育をその機能の必要条件とする」が非常に効いている。
 民主主義を必要としていないならば、教育を蔑ろにすることでその目的は達成される。トフラーの「パワーシフト」を併せて読めば、この先の展開が見えてくる気もする。



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