- カール・ハイセアン「虚しき楽園」扶桑社ミステリー文庫 酒井昭伸訳
- 読むのが遅れていた間にダーウィン賞を知ったことが好循環だった。ダーウィンやら遺伝子プールやらのくだりはダーウィン賞を知らなければ何のことか意味が分からないだろう。他に気付いていない仕掛けがいくつあるのか不安になるがそれは仕方がない。
原題は「STORMY WEATHER」 Carl Hiaasen - リチャード・シュヴァイド「ゴキブリたちの優雅でひそやかな生活」徳間書店 西田美緒子訳
- ゴキブリについての話だが、さほど身震いすることもなく読める。嫌われている理由もよくわかる。
何故かキュウリが嫌いで食べないとのことだが、もしこれが本当ならばキュウリの何が嫌いなのか、その物質を特定した上で抽出することが出来たなら、それを塗布或いは散布することで寄せ付けないようにすることも可能なのではないかと考えたりもする。
原題は「THE COCKRORCH PAPERS」Richard Scbweid - ロビン・ガーディナー「なぜタイタニックは沈められたか」集英社 内野儀訳
- 先に「タイタニックは沈められた」で旋風を巻き起こした市井の研究家が更に一歩踏み込んだ内容で、そこには意図的に沈められるまでの状況証拠が挙げられている。今回は単独で書いた物のようだが、こちらの方が幾分整理されていて読み易いようだ。
生還した日本人は10号ボートの細野氏のみであるというのが日本の記録なのだが、13号14号にも日本人云々とあった。13号は誤解であることが判明した上に細野氏と勘違いされているから、さて14号の日本人とされているのは一体何国人なのか。
オリンピック号に化けたタイタニックは1935年に引退し、1937年に解体されたから手掛かりなど望めない。となれば沈んでいるオリンピック号を引き上げることですり替えかどうかが判明するだろう。
原題は「TITANIC:The Ship That Never Sank?」Robin Gardiner
前作は「THE RIDDLE OF THE TITANIC」Dan Vander Vatとの共著、訳者と版元同じ